愛用ウィッグ
脱毛症にとってウィッグは親友。いなくても生活できるけど必要で大切なもの。
自分も生えてきて美容院行くまでずっと使ってました。
まずこれだけは言わせてくれ。
病気なりなんなりで普段用ウィッグ買いたいけどどうしよう……って人はとりあえずリネアストリアから買え。
これだけ読んだらあとの文は読まなくていい。
自分が抜け始めの頃最初に買ったウィッグはブ○イトララの黒髪ボブだった。多分3000円くらい。元々の髪が真っ黒な太くて固い髪質で伸ばしかけのボブくらいだったのでとりあえずこれかな〜と思って買ってみた。安かったので不安もあったがウン万する医療用ウィッグにはさすがに手が出なかった。
通販でポチる。届いたので即被ってみる。地毛とほぼ同じ感じで悪くはない。……が、やっぱ違和感。まずつむじが不自然。妙にテカる。被り心地も「あーウィッグですねー」って感じ。コスプレの経験があったのでそれなりにウィッグを使った経験はあったがカラフルでリアリティのない髪型を模すのとはわけが違うわな……と思った。ちょっと不自然でも濃いメイクと衣装で浮かなくなるからね。
普段用としてこのへんのファッションウィッグ使ってる人もいるけどまあ不自然さはあるな〜と思う。
不自然ながら2ヶ月くらい使った感想が以下。
まず病気で被る人は自然さ重視が多いのであんまり向いてないかなと。あと使用頻度が高いのですぐ広がってチリチリテカテカになる。
つむじが変すぎてほぼウィッグの上から帽子被ってた。
安かったしこんなもんでしょ感はある。
ファッションウィッグなのでブライト○ラさんには何の非もないのだが医療用ウィッグとしてはいまいち。
次に買ったのがリネアストリアの黒髪ショート。
これがマジで最高だったのでダイレクトマーケティングさせてくれ。
まずかなり自然。つむじも自然だし耳にかけたときの生え際も自然。髪質もサラサラでテカリが少ない。有料でカットしてくれるサービスもある。
次に被り心地が良い。内側が細かいネットみたいになってるので頭にフィットする。浮かない。
それでいて7000円～20,000円くらいの低価格。商品送られてきてから代金払うシステムもあるので急に必要になっても対応してくれる。
すげえ。さすが脱毛症患者のことも考えて作られてるだけある。
とはいえもちろん劣化はするので3ヶ月くらいで襟足がチリチリになりました。自分はストレートアイロンでごまかして半年は使ったけど絶対買い替えたほうがいい。
病気でなくても自然な普段用ウィッグ探してる方にもオススメ。
医療用ウィッグは本当に高くて、人毛のオーダーメイドなんかは何十万もする。もちろん高いほど質がいいのでそれを買ってもいいがとても手が出せない人が大半だと思う。とりあえずリネアさんのウィッグを買ってみてから考えてもいいんじゃないかな。
以上ダイレクトマーケティングでした。金は貰ってないぞ。
コスプレウィッグのメーカーが出してる普段用ウィッグで自然なのはあまりないので注意。
お手入れは1週間に1回～2回シャンプーしてすすいで1時間くらい柔軟剤浸け置きしてすすいで優しくタオルで水気とって陰干し。たまにウィッグオイル噴射してブラッシング。チリチリになってきたら温度低めのストレートアイロンでのばす。ググって出てくる方法と一緒。
ウィッグ専用のシャンプーもあるらしいが使ったことない。
人毛ウィッグだとお手入れの方法も変わるかも？
ちなみにウィッグ被ってない時はニット帽被ってました。家とか。最初はしまむらで急遽買ったニット帽使ってたけど折り返すタイプで厚くて寝づらかったので通販で薄手の医療用の帽子買ってずーっと使ってた。ニットキャップっていうのかな。これが寝やすい上に外れにくくてめちゃ良い。薄くてピッタリフィットするのを選ぶのがオススメ。
てか患者さんのブログ読むと家でもウィッグ被っていたい人が結構いることに驚き。まあ綺麗な自分でいたい気持ちは分からんでもないなあ。夫に家でも被っててほしいって言われた人とかいてその男ぶん殴りたくなりましたね。好きでハゲてるわけじゃねえんだから家くらい楽な格好させろや。
今回こんな感じ。
自然で安いウィッグメーカーほかにもあるかもなのでぜひいろいろ探してみてください。
ハゲでも温泉に入りたい
頭ツルツルの時期、一度温泉に入った。
彼氏と旅行に行くことになり、そこの宿泊施設併設のお風呂にどうしても入りたかった。ウィッグ生活なのでもちろん人の目が気になる。あとは人目のある脱衣所でウィッグとったりつけたりしたくないなとか。その上いくら短く切り揃えたとはいえまだ抜ける毛があるのでこの状態で入るのはダメかなとか。まあいろいろ考えまして。
頼るべきはインターネットですよ。広いインターネットには同じように脱毛症で温泉に入りたい人はいるもので、こうやって入りました〜なブログを発見。真似してやってみた結果が以下。
まず脱衣所で服を脱ぐ。次に脱衣所のトイレでウィッグを取り頭にタオルを巻く。トイレ出る。風呂へGO。頭のタオルはそのままで体と顔だけ洗う。風呂に浸かる。出たら体拭いてウィッグ持ってトイレへ。ウィッグ装着して出る。服着る。
こんな感じ。
連れと入るなら無理かもしれないですが1人ならこれでいけます。
取れないタオルの巻き方がいくつかネットに載ってたのでそれを参考にしたけど思ったより固定されて良さげ。もちろん不透明の風呂用キャップでもオッケー。むしろそっちのが簡単で良い。
頭はその後部屋のシャワーで洗った。
問題点としてはトイレでウィッグ付けるとき鏡がないところだと整えるのが難しいことかな。タオル巻くのも難しいけど。
もちろんある程度抜けなくなった状態なら素頭で入るのも全然オッケー。非常識でもなんでもない。伝染するものでもないし。むしろ自分さえ気にならなければ日常生活だってウィッグ被る必要はないわけで。
自分みたいに気になっちゃう人はぜひ上記のやり方参考にしてみてください〜
どんな見た目でも行きたいところは行きたいよね。
脱毛後初の美容院
生えてから初の美容院はこんなに緊張するか？ってくらい緊張した。
ベリーショートくらいの長さになった6月、脱ウィッグを決意し美容院へ。ただでさえベリーショートなのにそれをまた切れって変じゃないかな〜とかいろいろ考えたがカウンセリング中普通に「脱毛症から回復して〜」と話した。なかなか言えない人も多いだろうな。分かる。
長さを揃えてもらって襟足を染めてもらう。懐かしいハサミの音とブリーチ剤のにおい。
こんな感じに。
脱毛前はボブでウィッグもボブを使ってたので急に短くなってバイト先では驚かれたものの、人の興味はすぐうつろうもので髪型について言われたのはその日だけ。人間そんなもんなので脱ウィッグで緊張する方は勇気出すべし。
今はこの髪型から約1年経ってショートボブくらいの長さに。因みに金髪。その前は青。その前は紫。
ハイブリーチしてもなんともないです。
むしろSADBEでわざわざ免疫を戦わせてたくらいなんだからブリーチの刺激で脱毛することは無いのでは？という持論。
生えてきた
SADBEとヒーライトによる治療を続けていると、なんと髪が生えてきました。
最初は抜けて断裂毛だらけの頭皮がツルツルになり、毛穴が見え始め、ほっそい産毛が生えてくる。もう感動。先は長いけどとりあえず感動。
あまりに髪が少なくなったので思い切って同棲中の彼氏に短くしてもらった10月29日。
脳天に産毛が生えてきた11月12日。
周りが生えてきた11月24日。
揃い始めた12月27日。
3月19日。だいぶ揃ったけど一番最初に円形脱毛ができた部分がなかなか生えない。
こんな感じでめちゃ生えました。
皮膚科への通院は3月までだったかな。
おかしいと思ってから即座に皮膚科行って治療はなんでも受けまくったっていうのが良かったのかなと思う反面ただ「運が良かった」だけだとも思う。
ただadtafsだっただけだろどうせ、自分とは違うんだって思う人もいるだろう。実際何をしても全く生えてこない方、いろんな治療を試して全部ダメだった方はたくさんいらっしゃる。何が違うのか分からないからそういう方に対してアドバイスはできない。悔しい。死にたいくらいの苦しみを、同じつらさを経験したのにこんなちゃちい体験記しか残せない。
てなわけであまり「これをやると治ります☆」みたいなのは言えないんですが、脱毛しはじめたらすぐ病院行くこと、なんでも治療を試してみることが大事かもしれません。
「体への影響を考えるとステロイドパルスはちょっと……」みたいなことおっしゃる方もネットで拝見したんですが正直治る可能性があるのにやらないのは勿体無いと思います。自分は一瞬健康を損なう恐れがあってでも脱毛症を治したかったので危険性は理解していてもステロイドを使用することは迷いすらしませんでした。なーんて言ってるけど責任は取れないっすﾋﾟ-ﾋｮﾛﾛ。
もっと脱毛症に関して研究が進んでほしいと切に願う。
治療編⑥ ヒーライト
SADBEを塗ってもらいに行ったとき同時にヒーライトによる治療？も受けた。
ヒーライトってなんぞやって感じですよね。ワイもそうだった。当てると細胞が増産されるライトらしい。肌が超いい感じになるらしく美容目的で使うっぽい機械だが先生いわく脱毛症にも効果があるとのことで受けさせてもらうことに。もちろん保険適用外だが先生のご厚意でモニター価格に……半額くらいで受けさせてもらえました。「病気だからね〜」と。神様。SADBEと合わせてお会計2000円～3000円くらいだった気がする。
オレンジ色のライトを1回10分くらい頭皮に照射。温かくて気持ちいい。
しかもすげー効く。治療の甲斐あって11月中旬には断裂毛が落ちたツルツルの頭皮にだんだんポツポツ毛穴が見えてきて産毛が生えてくる。ヒーライト当てた次の日はその産毛の伸び率がすごい。
美容系もやってる病院にはあるかもなので脱毛症の方は試してみてもいいかもしれません。適用外ではありますが……。
治療編⑤SADBE塗布
感作が終わっていよいよSADBE塗布。感作パッチ貼ってもらってから2週間？3週間？くらい。大学病院ではなく前行ってた個人病院でやってもらうことになったので慣れ親しんだ（そこまで慣れ親しんではない）先生にやってもらえるのは嬉しい。大学病院毎回違う先生に診察されてたし。
濃度はまずマイナス8乗から。あまり変化見られなかった。
感作のところが汁だくですごいことになってたのでデルモベート軟膏を貰う。因みに塗り続けたら近くの顔の産毛黒くなった。ステロイドってすげえ。
2週間後マイナス7乗になったと思う。記憶が曖昧ですみません。自分に合う濃度なんだったか忘れた、というより先生からその日の濃度知らされてなかった気がする。でもすげーかゆくてしょうがないみたいな濃度はやらなかった。
2週間ごと通院、そのたびに塗ってもらう、って感じだった。
保険適用外らしいけど先生のご厚意なのか適用してもらえてました。病院によるかも。
あんまり書くことないな。
治療編④ SADBE感作
退院後の診察にて新たにSADBEによる治療を始めることを告げられる。
SADBEとはナントカカントカの略でかぶれ療法のこと。脱毛部の皮膚に薬を塗って人工的にかぶれを起こさせることで免疫をそのかぶれと戦わせる治療法。今髪を生やす細胞を攻撃してる免疫のターゲットかぶれに変えさせるようなイメージ。局所免疫療法ともいうらしい。実際処置受けときながら聞きかじりなので正しい情報はお医者さんから聞いてください。
SADBEをやるためにはまず感作ってやつが必要になる。めちゃめちゃ濃いSADBEの液をパッチに染み込ませて皮膚に貼って覚えさせる（？）ことで今後液を塗った時反応してかぶれを起こさせる事が出来る。
感作でちゃんと体が液に反応してかぶれるようになるのを確認したところで、まずは反応しないくらい薄めた液を塗り、2週間くらいの間隔で徐々に濃度を上げていく。かゆすぎず反応しなさすぎずな濃度を見つけて塗っていく。というもの。
診察にてさっそく濃いSADBEの液体を染み込ませたパッチを貼られる。濃度は1％だか2％。二の腕の内側が多いとネットに書いてあったが自分はこめかみだった。先生に「ずっと剥がさないでほしいんですよね〜風呂とか気をつけて」と言われる。1日か2日で剥がすとこれもネットにあったので一瞬疑問に思ったがまあお医者さんのこと信用するべきだよね〜と思う。この判断が後々地獄を見る。
大学病院は家から遠いので前の個人病院でSADBEの塗布をしてもらうことになる。先生が個人病院へ電話し診療の予約をしてもらい診察終了。ステロイドパルス後なのでプレドニゾロンとアンテベートローションは無し。
感作パッチ貼って1日目はかゆくなかった。2日目くらいでかゆみ出てきたような気がする。本来ならもう剥がすべきだが前述の通り先生の「ずっと貼っといて」を次の診察までだと信じ込んでいた自分は10日間貼り続けた。皮膚ごとパッチがズルッと取れるほどかぶれていた。さすがに取った。
こんな感じ。10月17日。
因みに異変を感じた8月末のオタクライブから約2ヶ月でここまで抜けた。
同時期ステロイド外用やめたせいか荒れまくった頭皮の画像もついでに載せとく。断裂毛の量よ。
爪で頭皮ゴリゴリやると皮脂と共に頭皮に残った断裂毛が大量に取れて面白いのでよくやってた。多分やらない方がいい。
で、感作部分。痛痒い。のはまだいい。
一番困ったのが汁が止めどなく垂れてくること。
普通はこうなりませんのでご安心を。ずっと付けてたのが悪い。
デカい絆創膏がなかったのでキズパワーパッド貼っといたらはち切れんばかりにパンパンになった。仕方ないのでティッシュ小さく畳んでサージカルテープで固定してた。ウィッグ被る時も下にティッシュがある状態。たまにウィッグの毛についてガビガビになる。家ではニット帽被ってたんでニット帽もガビガビになる。
で、1年半経った今も残ってます。ヒエー。
ステロイドの塗布を怠ると汁出るので毎日フルコートとかベトネベート塗ってる。染髪はちょっと染みるものの割と大丈夫。ブリーチはさすがによけてもらった。
皆さんもSADBE感作やるときは気をつけてください。
次はSADBEの塗布について。
