脱毛症、事の始まり
2018年夏、突然髪が抜けた。
事の始まりはバイト中感じた頭皮と首元のかゆみだった。なんかかゆい。指で頭皮を触ってもできものはできてない。とにかくかゆい。仕事に集中できないくらいかゆい。
次にぷつんぷつんと髪が抜け始めた。夏の終わりに髪がたくさん抜けることは以前にもあった。でもそれとは様子が違う。バイト中かゆくてしょうがない頭をかくとするっと髪が数本抜ける。レジ下のゴミ箱が自分の髪で覆われた。流石に思った。
「これヤバいやつでは?」
その後決定的な出来事が起きる。
8月末、オタクライブ参戦のため埼玉のホテルに泊まっていた。そこでシャワーを浴びた時の抜け毛の量が半端じゃなかった。両手に絡みつく黒髪。ホラーかってくらいの。ビビった。排水溝が詰まったので掃除した。風呂を出てドライヤーをかける。まあ抜ける抜ける。ふと見ると床に散らばった大量の髪。手でかき集めて掃除した。恐怖を感じたがこの時点ではまだまだ髪は残っていたのでまだ焦りは感じていなかった。ライブは楽しんだ。推しの顔が良かった。
その時の写真
キモ・オタクですみません。
そして帰宅して数日、髪は抜け続け、遂に十円ハゲらしきものを見つける。
これが9月2日。
さすがに病院へ行くことを決意。
このあたりからネットで脱毛症に関することを片っ端から調べる。症状、治療法、これから起こりうること、症例写真、何から何まで調べまくった。見れる範囲で脱毛症患者さんたちのブログを読み尽くした。皮膚科のHPも読んだ。開いたらPDFで表示されるタイプの論文ぽいやつも読んだ。
そして、とてつもない不安と恐怖に襲われる。このまま抜け続けてずっと生えなかったら死のうと思った。なんで急に私が?しか考えられなかった。
その後すがる思いで病院へ。治療編へ続く。